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ご相談内容
日頃のメンバーの様子
業務量については現職場に慣れさせるため、かなり少ないところからスタートしています。仕事をする上での自己管理(スケジュール管理)ができておらず、まずはそこから指導しています。
仕事の優先順位の付け方が全くできていないので、スケジュール管理と仕事の棚卸(優先順位をつけたもの)を毎週確認してアドバイスしていますが、2年が経っても改善が見られません。
私から「これはやっておきなさい・確認しておきなさい」といった事も期日までにやらず、「やろうと思っていたができていません、忘れていました」という事が続きます。
考えている対策
コロナ禍であり在宅業務が増加している状況です。環境が整っておらず不便との話は聞いています。業務の相談は定期的に実施しています。彼とは勤務地は異なります。
自己管理シートを作成させて、内容をお互いで確認しています。具体的案件についての優先度の高い低いや、突発的な事象によって、その順位が変わるなど。ただこちらから言いすぎるとその通りにしかせず、自分で考えずにそのまま行動する傾向があるので、最近(この4月から)は自分でまず考えさせるようにしています。
弊社からの回答
○○さんの状態は「窮々」です。
「窮々」とは、目の前の仕事に追われて余裕が持ちづらい、あるいは、職場に居場所が無いと感じてしまっている状態です。
○○さんの場合、環境への認知の4つの項目は全て得点が高いのですが、一方で、自身への認知については低得点(3.0点未満)が目立ちます。仕事への「誇り」は高く、自分が従事している仕事は価値の高いものだという認識はある一方で、なかなか前向き・積極的になりきれない状態と言えそうです。
もう少し内訳を見てみますと、「思ったままを話せる」「当事者意識を持てる」の点数が特に低くなっています。
メンタリティに影響している要素として
「仕事で思うように成果が上がらない」を選択していることと併せると、
- 当事者意識を高く持てない
→仕事についていくのに精いっぱい - 思ったままを話せない
→迷惑をかけている中で、自分には何も言う資格がない
と感じてしまっているように思いました。
○○さんは「調和重視」タイプに分類されています。
このタイプは特に、成果が出せていない時に、周囲に対しての「申し訳なさ」を強く感じてしまい、自分で自分を責めてしまったり、必要以上に委縮してしまうところがあります。
○○さんの状態は、この典型であるように思いました。
- 周囲には恵まれているし、大切な仕事だと思ってはいるけれど、
- 思うように成果を上げられず、迷惑をかけてばかりで
- (誰かからそう言われている訳ではないけれど)
- 自分はここにいてはいけないのではないか…という存在不安に陥ってしまっている。
このようなご心境なのではないかと思います。
ご相談頂いている、
・優先順位が付けられない
・期日が守れない、ヌケモレが直らない
という問題については、根深いものがありそうだと感じておりますが、まずひとつ、このように自分で自分を追い詰めてしまっている状態では、正常な認識・判断が難しくなってしまっているのかもしれないと思います。
その意味では、自分のできていないこと、足りないことばかりに目が向いている状況なので、できていること/以前と比べてできるようになったことに目を向けさせてあげる。
時間はかかりますが、地道にこのようなコミュニケーションを取り続けることは大切です。
存在不安の解消/自己の回復を図っていく中で、自分で現実を正しく捉え、向き合っていくことができるようになる側面もあると思います。
また、もうひとつの可能性として、期日を守れないこと、約束したことを守れない理由は、ご自身にとってはもっと他に気になることがあるから、という可能性があります。
「調和重視」タイプの方はホスピタリティの高さが特長で、職場の他の誰も手を付けない細かいことなども積極的に拾ってくれたりしますが、逆に、そうした細かい仕事をなかなか手放せないことがあります。
また、仕事に優先順位をつけることが苦手な側面もあります。どの仕事も大切な仕事なので、大切でない仕事を決められないからです。
そうした性質が高じて、忙しい時、追い込まれている時ほど、些細な仕事に拘ってしまったりすることがあるのです。
「決められた期日までに、約束したアウトプットを出すこと」は、もちろん社会人としての基本ではあるのですが、○○さんの視点に立つと、ご自身の仕事に向き合う中で、もっと気になってしまうこと、引っかかってしまうこと(場合によっては、それによって足が止まってしまうようなこと)が沢山あって、アウトプットに至るどころではないのかもしれません。
もし思い当たるようなことがあるのであれば、打ち手としては、どんな些細なことでも、悩みや不安が明確になっていなくても良いから、いつでも相談して良い相手 あるいは 何でも相談できる時間を設けてあげること。これによって、仕事で足が止まる時間は減らすことができるかもしれません。
2年間向き合って頂いている中でなかなか進展が見られず、大変だと思われることばかりではないかと思いますが、上記のアドバイスが、少しでも違う視点の提供になれば幸いです。
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